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不登校の子どもにおすすめのサポートは?

令和3年度の文部科学省による調べで、小中学校における長期欠席者数は41万人と発表されていて、その中でも不登校が要因で長期欠席となっている子どもは24万人となっています。
近年では不登校の子どもの人数は年々増加の傾向にありましたが、コロナ禍もあり長期欠席者の数は令和2年から3年の1年間で13万人もの数が増加しています。
学校教育の立場から、不登校の子どもに対しての対応などについて学校に登校できないとサポートを行なうことが難しいと行った声もあり、教育現場でもどのように対応していくかが考えられています。

今回紹介していくものは不登校の生徒に向けて行われているサポート施設や対策などを紹介していきたいと思います。

1.適応指導教室・教育支援センター

各自治体が運営しているサポート施設としては適応指導教室や教育支援センターなどがあります。
適応指導教室では、不登校の子どもを対象としていて、集団生活に慣れたり基礎学力の補充等の学校復帰に係るサポートや気分の浮き沈みによる情緒の安定を図ることや生活習慣の改善などの適応指導を行なうことで、学校復帰や社会的自立を目指す事を基本としています。運営しているのは各自治体の教育委員会が行っている公立の施設で担当職員は現役の教員又は元教員等の職員が通所する子どもに対してサポートを行っています。

適応指導教室では、巡回個別形式を取っている自学習の時間と、集団生活への適応支援としてグループ活動(スポーツや調理実習・制作活動等)を行っています。また、自然体験学習などもあるので、移動教室のような経験をすることが出来ます。
適応指導教室は必ず見学や受理面接等を行い、現状の子どもの状況を踏まえて通所する又は通所の心配や不安が強い子には面談を行った上で、通所できるように少しずつ促していくように進めていくので、子どもの意思を尊重してくれます。
また、通所日に関しては在籍学校との連携を行い、出席扱いにすることも出来ますので、適応指導教室の職員の方と連携を取っていただくと良いと思います。

静岡県の適応指導教室では、現役の教員が担当職員として担当しています。指導計画は一人ひとりの課題克服を目的としていて、人との関わり・やり抜く気持ち・規則正しい生活・学習への興味や関心の4点に重点を置いています。

通級の流れは、担当相談員との面談を行い、その際に子どもの適性や課題について話し合います。回数については子どもの状況に異なりますので、子どもの状況を踏まえて無理のない課題を設定していきます。その後、面接相談で通級が可能と判断された場合は、担当指導員と一緒に見学を行い、見学後の面談で通級に対しての目標を設定します。適応指導教室関係者が通級について検討し、保護者・本人から教育利用許可申請書を提出し、在籍学校から通級申込書を提出し通級が始まります。週の通級日数や通級期間を設定し、学校生活への復帰を経て退級となります。
適応指導教室では、学校復帰を前提とした支援を行っていますが、子どもの状況を踏まえながら課題や目標を設定していくので、課題や目標達成を経て自信をもち自分の希望に向かって行けるように支援を行っています。

2.フリースクール

不登校の小中高生が学校以外で学んだり友達と過ごしたりできる居場所のこと。
文部科学省によると日本のフリースクール数は474箇所(H27年度調査)。おもに不登校の子供たちを受け入れていますが、学習障害や発達障害のある人などを支援する施設も多くあります。
おもな特徴としては、入学資格を設けていないこと、異なる年齢の子供が集まっていて、学校のように決まったカリキュラムがない場合があります。
小中学生の場合、義務教育期間中なので、小中学校に籍を置いたままフリースクールを利用することになります。そして小中高生ともに在籍校の校長が認めた場合、フリースクールへの登校が在籍する学校の「出席扱い」になります。
不登校児童生徒への支援の基本的な指針として、「学校に復帰すること」を目指すのではなく、「社会的な自立を目指すこと」に変化しています。
フリースクールには施設に学校のように通学する通学型や寮などの入って支援を行なう全寮制や自宅訪問等を行いサポートをする在宅支援型やオンライン環境を利用して行なうオンライン型などがあります。
様々な形態があるためここではいくつかに分類していきたいと思います。

①学校復帰を目的とはせず、子どもの元気回復を目指すスクール
不登校の子どもの自信と元気を取り戻すための居場所となることを第一目的とするフリースクールです。基本的に学校復帰を前提とはせず、安心できる先生やスタッフ、仲間と一緒に過ごす中で、自信や学ぶ意欲を取り戻すことを基本方針で行っています。

②学校復帰を望む子供に対する学習サポートが充実しているスクール
いずれ学校に復帰したいと望む子供を対象に、一時的に学校を離れて心を休める居場所として利用できるスクール。学校の授業の進度に合わせて、個別に学習指導が行われます。

③学習障害や発達障害が原因で不登校になった子供を支援するスクール
学習障害や発達障害などで学習が困難だったり、人間関係づくりが困難だったりするために学校に行けなくなった子供を、専門家がサポートするスクール

④医療機関と連携したサポートがあるスクール
心や身体に疾患のある子供を対象にしたスクールです。医療機関と連携したサポートに特徴があります。

⑤自宅でサポートを受けられるスクール
不登校で学校への登校が難しい子供を対象としたスクールです。スタッフが自宅まで来て、一緒に時間を過ごします。子供の希望・状況に応じて、興味を示したことや自主的に行っていること(ゲーム、お絵かき、運動など)をともにする中で、家の外に出る意欲を取り戻すことを目標

⑥自然の中で共同生活するスクール
みんなと同じ場所に住んで共同生活を送る中で、安心感や自立心、学ぶ意欲を育むことを目指すスクール。自然豊かな立地環境であることも多く、健康的な生活習慣を身につけるために決められた日課のあるスクールもあれば、子供の自主性に任せて自由に活動するスクールもあります。

⑦通信制高校やサポート校が小中等部として開設しているスクール
小中学生を対象に、通信制高校やサポート校(※)が開設しているフリースクールです。高校生が使う教室や施設が利用できたり、高校生を教えている先生が対応してくれたりするので、進学後の高校生活をイメージしやすい環境が特徴です。時間割のあるスクールと、好きなときに学びたい内容を学べるスクールなどさまざまです。

⑧「オルタナティブスクール」と呼ばれるスクール
子供の自主性を伸ばす新しい独自の教育方針をもつスクールで、不登校かどうかではなく、その新しい教育方針のもとで学びたい子供、学ばせたい保護者に選ばれているスクールです。日本では「オルタナティブスクール」などと呼ばれます。
フリースクールは年々増加しており、様々な形態や運営方法などがありますので、本人の希望を叶えられるかや無理のないペースで行えるのかなどを確認してみましょう。

3.個別指導塾
学校に通うことが難しい子でも塾には通えるという子はいます。学校といった環境に対してストレスを感じているだけで、学習する意欲は高い子などでどこか通う場所を作りたいと行った希望には個別塾がおすすめです。
個別指導の強みは、その子が困っていることろをピンポイントで学ぶことが出来るため、不登校期間で学習から離れたところに戻って学び直しが可能です。昨今では不登校専門の個別指導塾などもあり、不登校専門のスタッフがサポートを行っていくものもあり、様々なニーズをもつ子どもに対応していくことが出来ます。
しかし、少し注意すべきは塾までの通学区間の中で学校の生徒と出会う可能性があります。出会ったことによって、自分は学校を休んでいるのに・・・と気にしてしまう子も中にはいるので、子どもの状況を理解した上で通塾するようになります。
しかし、学校でなくても決まった場所に通うといった行為は、子どもも自信になりますし親御さんの安心にも繋がります。子どもの状況をより詳しく理解し、適切な学習サポートを行ってくれるような個別指導塾等をみてみると良いでしょう。

4.家庭教師
自宅に先生が来る対面型の家庭教師とオンライン環境下でマンツーマンの指導を受けるオンライン型の2種類があります。お互いにそれぞれメリットなどがありますので、今回は家庭教師という面で紹介をしていきます。
完全マンツーマンでの指導になるため、子どもの状況に合わせて学習内容や対応を出来るので、不登校期間の学習に関しても子どもの状況に合わせてカリキュラムを立てられるので、個別最適な指導が出来ます。また、担当する先生と子どもとの相性が非常に重要で、性格や趣味等のあった先生と一緒に勉強することで、学習に後ろ向きな子でも〇〇先生との時間は頑張る等のモチベーションアップも子どもにとって嬉しい要因になります。
そのため、相性のいい先生が見つからない場合は逆効果になってしまうケースも考えられるので、先生選びが非常に重要になります。
最近では家庭教師と行った枠組みの中でも、不登校専門や不登校コースや不登校対応等の不登校支援の知識を持った専門スタッフが不登校の子どもを対象として行っているところもあり、一人ひとりに合ったサポートを行える環境もあります。また、オンラインでの学習を学校の出席扱いにすることが可能な場合があります。詳しい内容についてはティントルホームページ内に記載がありますので御覧ください。

5.タブレット学習・通信教育
自分のペースで好きな内容を学習することが出来るので、利用の経験がある方は多いのかと思います。自分のペースで学習を進めることになりますので、自分から学習というアクションを出せないとうまく使いこなせないケースもあります。学習内容は子どものモチベーションによって進度が変わるため、自分のペースで学習することで本人にとって無理のないペースで行なうことが可能です。学習する内容の指示をしてもらえるとうまく使うことが出来る場合もあります。タブレット学習を導入する際にはそういった相談やサポートか可能かどうかを確認していただくと良いかもしれません。

※生徒一人一人に合わせていきますが、あくまで一例として紹介します。

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