中学3年生
小学6年生の6月頃から不登校の状態が続いていました。
高校入学を控える中で、これまでの学習の遅れが気になり、お問い合わせをいただきました。
本人はとても頑張り屋さんで、「勉強を頑張りたい」という気持ちを持っていました。一方で、自分ができる量や負担の大きさを調整することが難しく、限界まで頑張った結果、つらくなってしまうことがありました。
そのため、単純に学習量を増やすのではなく、本人の状態を見ながら「無理なく続けられる学習のペース」を一緒に見つけていくことが大切でした。
保護者の方が特に心配されていたのは、これまでの不登校期間による学習の遅れでした。
また、不安障害もあったため、「勉強を始めても本人が安心して続けられるのか」「負担が大きくなって、またつらくなってしまわないか」という不安もありました。
高校入学という次の目標がある中で、学習を進めることと本人の心身の負担とのバランスをどう取っていくかが、大きなポイントとなりました。
高校入学に向けて学習を進めたいという本人の気持ちを大切にしながら、現在の学習状況や本人のペースに合わせて進められることが、入会のきっかけとなりました。
特に、今できていないところだけを見るのではなく、必要に応じて小学校の学習内容まで戻りながら、一つずつ積み重ねていけることを大切にしました。
数学については、まず小学校の算数から理解度を確認するところからスタートしました。
そのうえで、現在学習している数学の内容と関連する単元をつなげながら、一つずつ攻略していく「単元攻略」の形で学習を進めました。
英語と数学の2教科を中心に取り組み、授業で先生から教わった内容については、本人の負担にならない量の宿題を設定。授業で理解したことを、自分で問題を解くことで確認する機会を作りました。
「たくさん勉強すること」よりも、無理なく続けながら、一つひとつできることを増やしていくことを意識して指導しました。
入会当初は本人の希望もあり、カメラをOFFにして授業を行いました。
最初は先生とのコミュニケーションも筆談からスタートしましたが、授業を重ねる中で少しずつ関係性ができ、本人も慣れてきたことで、徐々に筆談から言葉でのコミュニケーションへと変わっていきました。
また、不安障害の症状によって話すことが難しくなってしまう場合があることについても、本人と事前に相談。
「話すことが難しいときには、テキストで伝える」という方法をあらかじめ決めておくことで、困ったときにも無理をせず、自分の状態を先生に伝えられるようにしました。
本人はとても真面目で頑張り屋さんだったからこそ、頑張りすぎてしまうことが一つの課題でした。
そのため、「できるからもっとやろう」と学習量を増やしていくのではなく、その時の本人の状態や負担感を確認しながら、無理なく続けられる量に調整しました。
また、コミュニケーションについても、最初から「話さなければいけない」とするのではなく、本人が安心できる筆談からスタート。
本人が慣れていくにつれて自然と会話でのやり取りへ移行するなど、本人のペースに合わせて少しずつ環境を変えていくことを大切にしました。
2年間
第一志望の私立全日制高校 合格
2年間の学習を経て、高校入学という目標を実現し、全日制の私立高校へ進学しました。
高校入学後は、部活動にも参加し、学校生活にも意欲的に取り組んでいました。
もちろん、不登校の期間や不安障害があったこともあり、体調や気持ちの面から学校を休む日もありました。
それでも、以前のように「行けないから何もできない」という状態にするのではなく、学校に行けない日は「今、自分ができることを家で進めよう」と考え、目標を持って勉強に取り組む姿が見られるようになりました。
自分の状態に合わせて「今できること」を考え、無理をしすぎずに前に進もうとする姿勢が身についたことも、大きな成長の一つでした。
スタッフコメント
印象的だったのは、「頑張れない」のではなく、むしろ頑張りすぎてしまうことが一つの課題になっていたことです。
本当にまじめな子でやらないといけないという気持ちを抱えすぎてしまう子だったので、面談ではどのくらいやれば大丈夫なのかを一緒に整理して、自分の確保できる時間内で量を調整したりしました。(学習のサポートとしてはあまりよくないかもしれませんが、もっと少ない量でもいいと話したこともあります)
大学という目標を持っているので、自分のペースで進めてほしいです。