ホーム / 不登校に関する記事 / 進路について

不登校の生徒の卒業後の進路は?

中学校を卒業するとどんな子にも進路決定のタイミングがあります。
初めての進路決定はどんな子にとっても不安や予想できない将来に多く悩まれるかと思います。
そんな中で、不安な気持ちや悩みを軽減できるのは様々な選択肢があることを「知ること」です。
知ることで、子どもが抱える漠然とした不安がなくなったり、親御さんの焦りの気持ちが軽減されたりなどもあります。

今回は中学校卒業後の選択肢の中でどのような進路があるのかを紹介します。

この記事を書いた人:不登校専門オンライン個別指導ティントル 生徒担当スタッフ

①進学

中学校卒業と同時に多くの子が高校へと進学をしていますが、高校と言っても様々な種類があります。
例えば、公立高校と私立高校の中でも全日制・定時制・通信制等の形式の学校もあり、単位制を導入している高校も様々あります。
中学校時代に不登校を経験している子の中には、「受かっても通っていけるかが心配…」といった悩みを持っている子もいます。
各学校の特徴と合うタイプを考えていきましょう。

全日制

登校日数は今までの中学校や小学校と同様に週5日が多く月で数回土曜日登校がある学校も増えてきています。
学校への登校が必要になってきますので、学校に通うことが不安な子には合わないかもしれませんが
部活動や学校行事等の思い出を作りたい
中学校では難しかったけど友達とたくさんの思い出を作りたい等
希望がある子には1つの選択肢として考えてもいいかもしれません。
公立高校と私立高校がありますが、学校によっての特色の違いが大きいのは私立高校になりますので、学校の理念や雰囲気などが合う場合は私立高校を希望すると子どものモチベーションに繋がると思います。

定時制

主に2.3部構成の時間帯に学校に通って勉強を行なう形式です。
朝・昼・夕方と登校する時間を選ぶことが出来ますので、朝が起きれなくて学校に通うことに不安を抱えている子にとっては嬉しい環境かもしれません。
また、基本的に4年間を想定して卒業を目指すケースが多いですが、授業の入れ方によっては3年間で卒業が可能ですので自分のペースに合わせて高校生活を送りたい子には向いています。

通信制

卒業に関わる内容は以下の内容です。
対面指導
レポート課題
学力試験

通学ペースは自分で決められる場所も多く週5日通うのは不安だけど2~3日なら頑張って通えそうと思っている子は自分の登校ペースに合わせて通学できます。
また、私立の通信制高校ではオンラインコースと行ったものもあり、通学が難しい子でも年間10日~2週間で卒業することも出来ます。

登校したいけど毎日はちょっと…」「高校は卒業したいけど集団生活が苦手で…」と思っている子には自分の通学ペースに合わせて選択できるので、不安を抱えている子にも安心です。

高等専門学校

高専とも呼ばれる学校ですが、主に技術者等の専門性の高い教育を行なう高等教育機関です。
一般的な全日制高校に比べて、学んだ内容の実験や実習に重点を置き、学んだことを応用する能力を身につけるために教育を行っています。
専門学科が細かく別れているので、本人の興味のある分野が決まっている場合は希望される子が多いです。
また、一般的な3年制の学校ではなく5年間のカリキュラムになります。
※学科によっては5年6ヶ月もあります
5年間の課程が修了後、専攻科(2年)又は大学への編入も可能になります。
子どもの興味関心がはっきりと分かれていて、好きな分野を早い段階で専門的に学びたい子に向いています。

高等専修学校

専修学校では各分野の専門知識と技能を身につけることに重点をおいた学校です。
中学卒業者は高等課程を学びながら、調理系や美容系・ビジネスやPCS系等の様々な分野での国家資格を取得することが出来ます。
また、小中学生の時に不登校だった子や高校を様々な理由でやめてしまった生徒を積極的に受け入れています。
高校卒業と同時に専門職の資格取得を目指せるので、自分の将来の夢が専門職の子にとっては非常に向いています。

②就職

高校に進学する子が多いですが、中学校卒業後に就職している子も中にはいます。
職業の幅で見ると限られてしまいますが、自分で仕事をして早く社会の1員になりたいと思っている子には向いているかもしれません。

進学先別入試方法の紹介

進学をする際に多くの子が悩む問題が出席日数と成績であると思います。
「授業受けられていないから..」や「出席日数が少ないから…」と考えて進学を諦めてしまうのはもったいないので
種類ごとに入試方法を紹介していきます。

公立高校受験の場合

学力試験(5科目)+調査書が主な合否に関わる資料です。
調査書の中には内申や出席情報が含まれているため、合否にかかる割合が調査書が多い場合不登校の子にとっては不利な入試になってしまうと言わざるを得ません。
自治体によっては「自己申告書」「副申書」と呼ばれる書類があり、長期欠席者の入試において出席状況などの資料を合否の判定を出す際に不利益にならないように配慮をしてくれる自治体もありますので、気になる方は都道府県の教育委員会や学校の進路担当の先生などに御相談してみてください。
実際に不登校の子であったが公立高校を受験して合格している子は多くいますので、不登校の子にとっての配慮の有無や成績などを考慮した学校選びができれば、公立高校を希望する生徒本人の気持ちを尊重できると思います。

私立高校受験の場合

学力試験(3教科)+面接(又は作文)が主な合否に関わる資料です。
調査書も選抜書類にありますが、多くの場合は学力点と面接の点数で、出席や内申は参考程度といったところが多いです。
しかしこれはあくまで一般入試の場合であり、私立には内申や出席状況によって加点がされることがありますので、そちらの優遇処置は受けることは出席や内申点に不安がある場合は難しくなります。
しかし、受験資格の中には成績や出席の基準などがない学校もありますので、気になる学校などについては親御さんのみでも学校見学や個別相談会などで詳しく状況を伝えて相談してみてください。

定時制の高校受験の場合

学力試験(3教科)+面接が主な合否に関わる資料です。
定時制の高校では調査書も選抜書類に含まれますが、不登校の子が多く進学していることもありますので、面接や作文などの将来についての展望等の生徒の意気込みなどが重視される傾向があるかもしれません。
もちろん学力試験があるので、試験に向けての勉強も必要ですので過去問などを確認して対策を取っていきましょう。

通信制の高校受験の場合

公立私立によって受験方法が変わりますが、学力試験がある場合は3教科受験であるケースが多いです。
学力試験がない場合は、作文と面接を行い、調査書の内容を含めて総合的に判断する場合が多いです。
通信制高校の作文や面接などは入学後に頑張りたいことなどの本人の展望を聞かれることが多いので、受験までに高校生活で取り組みたいことや頑張りたいことは答えられるように準備しておくと良いでしょう。

高等専門学校受験の場合

受験する学校によって配点が異なりますが、学力試験(5教科)+調査書が主な合否に関わる資料です。
希望する学科が理数系の場合は理数科目の配点が多くなる等の傾向がありますので、志望する学科によって教科で受験までの対策に差が出るケースがあります。

高等専修学校受験の場合

学力試験+面接+作文が主な合否に関わる資料です。
学力試験についても、5教科ある学校もあれば一般常識といった教科の区分けのないテストを行っている学校もあります。
学校によっては多くの科目を勉強する必要がなくなるケースもありますので、受験勉強のハードルも低く感じる子が多いのではないでしょうか。
また、高等専修学校では不登校の子の受け入れが多いこともあり、現状の成績よりも本人が今後どんな高校生活を送りたいかなどを面接作文などと含めて総合的に判断している可能性があります
不登校の子の受け入れが多い傾向はありますが、受験するときには学習の対策を含めて、自分自身の将来の展望などをしっかりと伝えられるように準備しておきましょう

※生徒一人一人に合わせていきますが、あくまで一例として紹介します。

不登校心理相談士にご相談ください

電話でもLINEでも相談可能!

不登校専門個別指導ティントルは
お子さんと親御さんを
ご家庭に合わせて個別にサポート。
ぜひ一度、ご検討ください。

0120-953-717

受付時間:12:00〜21:00 (土・日・祝可)

戻る