現在不登校の子どもは年々増加傾向にあり、連日不登校関係のニュースが取り上げられています。
2023年の文部科学省の調査では29万9千人を超え前年度から22%増加していて、様々な自治体が不登校生徒への支援を進めてきていますが、不登校の子どもでどこの支援も受けられていない子どもが存在しています。
参考資料:令和4年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要
https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/5aa667da-fe7f-4ea9-9ee2-7510121e6751/2d6548bb/20231016_councils_ijime-kaigi_dai2_01.pdf
そんな中で学校を休むことが増えていくと、次第に学習に関わる時間が減っていく生徒も多い傾向にあります。
そんな子どもの様子を見ると保護者様も不安に感じてしまうこともあるかと思います。
今回は自宅でも出来る学習方法を紹介していきたいと思います
一番最初にドリルがおすすめと言われると「いや、無理でしょ・・・」と思われる方も多いかもしれませんが、使う教材によっては子どもがやってみようと思う場合があります。
選ぶ場合のポイントですが、
よくドリルや参考書等を買うときに「解説が充実している」「問題数が多く演習量が保証できる」等、やるならしっかり学べる教材を選ぶことがありますが、なかなか子どもからは勉強するハードルが高いです。
もちろんずっとページ数が少ないものをやり続けるのはよくありませんが、勉強の意欲が下がっている子については、しっかり終わらせられる教材を選んであげましょう。
実際に書いて学習を行うことがメインになるので、本人も取り組む中でドリルのページ数が終わっていくと充実感や達成感を得られやすいです。
お休みしていた期間の学習は学校で授業を受けられていないので、教科書を見て勉強するといった方法になりますが、始めは自分でも簡単に解ける問題からやる頻度や量・時間をつかむようにしましょう。
勉強を始める時に最初の問題でずーっと悩んでしまったら次の日もやりたくなくなっちゃいますね。
5教科に直接関係しない事でも、自分の好きなものを調べるというのは、普通に勉強するより難しいです。
身の回りにあるものに対する興味やきっかけは勉強に関係なくても調べていく事ですべて勉強につながっていきます。
そのため、子どもが興味ある事について調べたりまとめたりしている事はやらせてあげましょう。
こちらは生活力といった視点で、書いていきたいと思います。
お家で生活することが多いと、どうしても掃除洗濯料理など身の回りのことも出来るようになってほしいですよね。
そんな時は、ちょっとしたお手伝いをお願いして一緒にやっていくことで、褒める場面を増やすだけでなく、自分の出来る事を増やし、実感してもらうことで本人の自己肯定感が高まります。
また、普段の座学的な勉強は大事ですが、大人になっていく中で生活力も見についてほしいですよね。
小さいころから始めておくと、徐々に掃除洗濯料理に対しての苦手意識も少なくなり自然と出来るようになってきます。
自宅だけの環境で生活している場合、褒められたり認められる等の経験が少なくなってしまうと、自信喪失に陥ってしまったり、新しいことにチャレンジするのが難しくなってしまいます。
勉強から離れていくと、「将来勉強で困るんじゃないか・・・」や、「できないところが多くなって勉強を拒絶してしまうのではないか、、、」等の不安を抱えられる方も多いです。
しかし、勉強をしない状態が続いていて何も感じない子はほとんどいないです。
不登校の子どもについてお問い合わせを頂き、多くの子どもと話させて頂きましたが下のような意見を聞きました。
大半の子が勉強をした方がいいと思っているが、色々な気持ちが絡み合って不安になってしまっています。
まずは一つ一つでも出来ることを増やして行けるように、自宅でも出来る事を促してみて下さい。
親御さんは勉強で不安な気持ちを抱えられるかと思いますが、本人が起こした行動を認めてあげた上で困ったときに助けてあげられる存在になってあげてください。
※生徒一人一人に合わせていきますが、あくまで一例として紹介します。
不登校心理相談士にご相談ください
0120-953-717
受付時間:12:00〜21:00 (土・日・祝可)