今回、2024年8月29日に文部科学省から、表題についての通知がありました。
現在不登校生徒の数は10年連続で増加しており、2023年10月4日に文部科学省が公表した資料では前年度から54,108人増加し、299,048人と表されています。
「令和4年度 生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要 (いじめ関連部分抜粋版)調査結果のポイント3.長期欠席の(長期欠席のうち小中学校における不登校)」から引用
https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/5aa667da-fe7f-4ea9-9ee2-7510121e6751/2d6548bb/20231016_councils_ijime-kaigi_dai2_01.pdf
今までは令和元年10月25日に文部科学省から「不登校生徒への支援の在り方について(通知)」を踏まえて支援を行っていましたが、今回告示された「不登校生徒が欠席中に行った学習成果の成績評価に係る法令改正について」では、不登校生徒への支援の在り方を踏まえたうえで、令和元年の通知の内容を明確化するものです。
原文を読んだスタッフが内容や具体例などを解説していくので、ぜひ最後まで読んでみて下さい!
「不登校生徒が欠席中に行った学習の成果に係る成績評価について(通知)」令和6年8月29日
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1422155_00002.htm概要・内容について
法令改正の趣旨
不登校生徒で自宅や学校外の教育機関で学習活動を行っている子は全国に増えてきているのですが、今までも制度上は可能でしたが、成績評価に反映される機会が少ない現状がありました。
しかし、今回文科省として本人にとっては継続した努力を成績評価へ反映することは、「自立を支援する上で意義が大きい」と認められ、今回改めて、各都道府県教育機関に向けて周知する目的で成績評価に関する告知が出された形になります!対象者
- 小学校
- 中学校
- 義務教育学校
- 中等教育学校前期課程
- 特別支援学校小学部・中学部
上記の学校に在籍していて、
何らかの心理的・情緒的・身体的もしくは社会的要因又は背景によって学校生活への適応が困難であるため相当の期間出席しない又はすることが出来ない状況にある不登校生徒が対象になります。少し文章を噛み砕くとこういった生徒さんが対象になるかと思います。
- 学校に居づらさを感じて、登校したい気持ちがあるけどお休みしている子
- 学習の遅れを気にして登校が出来ない子
- 集団生活が苦手でお休みしている子
- 人間関係トラブルで学校をお休みしている子
- 発達障がいで登校が難しくお休みしている子
- 気分の浮き沈みによる心理的な不安でお休みしている子
など、多くの生徒さんが対象になると考えていいでしょう。
そのため、現在様々な学びの形がありますが、家庭の教育方針などで上記の要因などがなく登校していない場合は対象とならない可能性があるので、注意が必要です。
告示内容についての概要・趣旨
不登校生徒が行った学習の成果を反映する際に満たす要件は全部で3つあります。
- 不登校生徒の学習内容や計画が在籍する学校の教育課程と照らし合わせて適切なものか
- 学習状況の把握や相談などを行うため、学校と保護者の間に十分な連携協力体制が取れているか
- 学校が訪問やオンライン等を使用して不登校生徒との間に適切な関わりを持ち、維持することが出来る
などです。
しかし、支援を行う上で様々な留意事項があるので、そちらも紹介していきます!留意事項
・不登校期間の学習について
お休みしている期間が長いと学校の授業範囲と合わせた勉強を学校外ですることが難しい場合がありますよね。
今回の告示はその点にも触れられているんです。
学年よりも前の学年の学習を行っている時に、AやCなどの成績と5段階の内申点を記載することが難しい場合は、指導要録の所見欄に学習状況を文章記載するなど、学校側の工夫が求められています。
つまり要件を満たす為に無理に学校の範囲に分からないまま合わせなくても成績評価の対象として見てくれるってことですね♪・学校外の教育機関の学習について
不登校の子で教育支援センターやフリースクールなどの学習支援を行う団体で学習をしている生徒は、学校と学校外の学びの場で生徒の学習状況の共有を行う必要があります。
最低限、成績表などがでる学期ごとに学習状況を学校側は把握しておきたいので、学習履歴の提出のタイミングなどは学校側と相談して、フリースクール等にも協力してもらった方がスムーズですね!※ただし必ずしも学期ごとのタイミングで提出すれば良いわけでは無いので、学校と相談して置くと安心です。・対面での指導が難しい生徒について
不登校生徒の中には様々な理由で対面での指導が難しい生徒さんもいますよね。
要件では対面指導が望ましいとされていますが、生徒の状況を踏まえて、ICT等のオンライン環境を使用して相談や指導を行うことも可能としっかりと記載があります!取り組みでの具体例
- 学校から支給されているPCやタブレットを使用して、自宅や教育支援センターなどでオンライン授業に参加する
- 学校で配布された教材を使用して、自宅や教育支援センターなどで学習をする
- フリースクールや学校外の教育機関で行っている学習状況や内容等をまとめたものを学校に提出することで、不登校生徒の学習状況を共有して評価する
今回の告示を踏まえてティントルで行えること
ティントルでは、ホームスクーリングコースを利用している生徒に対して、学校の出席扱いを認めてもらうためのサポートを行っています。
サポート内容はこちらです!
- 中学3年生までの学習を学び直しできる映像教材ホムスク
- 専門のスタッフによる定期面談
- 講師による完全マンツーマンのオンライン指導
上記の内容を、保護者・生徒と相談して学習時間や内容などを個別で設定していきます。
学習内容の共有は月に1度ご自宅に以下の書類でお送りします。
- 担当講師による個別指導の指導報告書
- 映像教材ホムスクの学習項目一覧
- オンライン部屋への入室退出記録
- 担当スタッフによる月1面談のカウンセリングシート
ティントルでは学校と相談後
月一でこれらの書類を送付させていただくことで出席扱いの要件を満たしています!これら自宅での学習が成績評価に繋がると生徒さんの不安も軽減されるので
今回の告知には期待したいですね…!出席扱いや今回の成績評価などについて個別のご質問については、ティントルでは無料相談もいつでも受け付けていますので
ぜひご相談ください!それではスタッフのヒロでした😌
※生徒一人一人に合わせていきますが、あくまで一例として紹介します。
不登校心理相談士にご相談ください
0120-953-717
受付時間:12:00〜21:00 (土・日・祝可)